太陽がまぶしかったから

C'etait a cause du soleil.

婚活するとブログ惑星以外では戦闘力5なんだという現実を直視させられる

photo by trustypics

婚活パーティ?に行ってきた

 ゴールデンウィーク3日目。友人に誘われてライブが出来るカフェバーが主催している合コンに付き添い参加したと思っていたら、プロフィールカードや印象を書くやつを渡されて「こ、これ……婚活パーティーやん」となっていた。

 参加者は男性15、女性10って感じ。とはいっても自己紹介をしあったりする時間はなくて、代わりにゲームをしたり、歓談をしたり。グループ内で誰がお酢を飲んだか当てるゲームでは、お酢を引き当ててしまいながらも、ノーリアクションを貫いて誰も正解させなかったのが僕のハイライト。

 ライブが出来るカフェバーらしくセミプロアーティスト達の音楽や漫談や朗読などの一芸披露を観ながら、お酒を飲んでまったりしていた。音楽を演奏する人々・スタッフ・司会・オーナーの娘(大学生)やその友達すら、番号バッチを付けて婚活パーティーに参加してるテイになってるカオス空間。音楽を聴いたり友人と話しているうちに時間が過ぎて、何もアピールできず。生演奏をBGMとして割り切るのは難しい。

選ばれる価値がないことに傷付く

 「お酢でノーリアクション」しかアピールポイントがなかったと百も承知なのに、中間発表で◯が付いてないかと半ば醒めながら期待してしまう戦闘力5。男性は選ぶ事に価値を感じ、女性は選ばれることに価値を感じるというが、僕の中身は女性なのだろうと思う事が多い。「好きなブログ5選」みたいな企画に素直に乗れなかったのはそういう所もある。

 でも、くじ引きでペアになった二人で外にでて写真を撮ってくるゲームでは、招待アーティストの方とペアになるという僥倖で、ゆっくりお話出来てよかった。彼女は番号を付けていなかったけど、次のライブはいつですか?って聞いたらFacebookの友達になれたので、ある意味告白成功なんじゃないかと思った。15時開演で飲み始めて帰ったのが23時なので8時間。良く飲んだ。

ブログ惑星以外では出来ないコミュニケーション

 結局のところで僕個人としては何か特出したものを持っているわけもなくて、ホスピタリティと積極性がなければ何も起こるわけないのだけど、ブログ惑星での活動においては受け身や雑なコミュニケーションを続けても文脈をわかっている人が話しかけてきてくれやすい怠惰な環境に慣れてしまっていたというのがある。無重力化での活動ばかりしていると、筋力が衰えていて地上にでた時に弱くなるのと同じだ。

 少し複雑なのはOFF会における「リアル池田仮名」と、こういう一般的な場に出てる「中の人」の振る舞いは基本的には同じなのだけどあまり問題を感じないという事だ。話しかけられたり、紹介されたりに対応しているうちに時間は過ぎるし、誰かしらの知り合いがいる。だけど、そういうのがない時には適当な誰かを選んでアイスブレークトークからすることに、すごく億劫で苦手になっている自分に危機感を感じた。

 もともとブログは「リアルへの素振り」だったはずが、素振りの巧さを競うようになっている事に問題を感じていたのだけど、実際の行動にすら影響しはじめているというのが怖いなと。そういう意味では、もっとリアルな行事に参加して、ブログ惑星以外では戦闘力5なんだという現実を直視させられる機会を定期的に設けた方がよいのかもしれない。