暇なのでブロガーMTGに参加してきた
暇なので『3月23日開催の、第1回ブロガーミーティング!『イケダハヤトさんに学ぶブログ運営術』参加者を募集します! - ヘンテナブログ』に参加してきた。イケダハヤト氏に直接ブログを見て頂いて、伸ばす点や改善点などを相談できるという会です。
朝の10時開始で、会場は『tracoworking.com』の2Fスペースを貸し切り。10坪ほどのなかに約10人が集まって話し合うという密度の高い空間で、イケダハヤトさんとこんなに近いのも不思議な感覚です。イケダさんの会場入りが一番早いぐらいだったと聞いて、流石と思いました。あと「イケダさん」と「池田さん」でややこしくて申し訳ない。
暇な女子大生ことさだきよ( id:aku_soshiki )さんや、L字カップルシート研究家のツベルクリン良平 (
id:juverk) さんも参加されてました。部屋はこんな感じ。
写真を撮るのをすっかり忘れていたので、曖昧な記憶を頼りに再現画像を描いていきます。
見る方だって、ヒマじゃないんだよ。もっと面白いニュースやお気に入りの絵師さんや動画を巡回したい中でわざわざ自分の作品に目が行ってんだ。一期一会だよ。仰々しい例えだけど、即売会で生で見てくれた人に開口一番に「落書きですが」なんて言える?それは見る方が察すること。お前の台詞じゃない
— 三沢文也a.k.a.青二才 (@tm2501) 2014年3月25日
会の進行
参加者のブログを順番にプロジェクターに映しながら自己紹介をしたり、課題点を相談していきます。皆でディスカッションというよりはイケダさんに順番に相談していくという形式になりました。
イケダさんは、それぞれのブログに合った伸ばし方のために、どうすれば良いのかを短時間で考えて、今後の戦略やテクニカルな問題、先行事例などを提示していきます。考え方や姿勢の違いというのはそれぞれにあると思いますが、真摯さという点において本当に凄いと思います。
詳細なレポートについては『第1回ブロガーミーティング!『イケダハヤトさんに学ぶブログ運営術』レポートをアップしました! - ヘンテナブログ』を読んで頂くとして、このエントリでは自分のことを中心に書いていきますね。
イケハヤにブログのダメ出しをされる
私自身は以下に挙げられる参加者の定義から外れているところもあって、何を相談すればよいのか、正直悩んでいました。そもそも1月から縮退運転をしてますし。
- ブログで食っていこうと考えている人。
- ブログのPV数をもっと増やしていきたいと考えている人。
- ブログで自己表現するにはどうしたらいいの?と悩んでいる人。
だってイケダハヤトに会いたかったんだもん! イケダさんからも「特にボクから言うような事はないんだけど・・・」というご謙遜がありつつ。
それで、「ウケを狙った記事作成に飽きてからのモチベーション」と「記事広告や書籍、イベント等の仕事依頼との付き合い方」を相談しました。どちらかといえば、「イケダハヤト」としてのスタンスを改めてお聞きしたいという意識が強かったかもしれません。
プロは成果をモチベーションに影響させない
「ウケを狙った記事作成に飽きてからのモチベーション」について、イケダさんからの回答としては非常に明快な前提があって、つまり「プロブロガー」なんだから、そもそもモチベーションの有無に影響されないようにしているという事です。「ブログで食べる」という生き方をしているのに、「モチベーションが……」なんて事で足を止めてしまえば生活に直接的な影響が出る。それは確かに。
私の場合は『http://www.ikedahayato.com/20140322/4353327.html』と言われつつも、兼業を辞めるとは思えませんし、そもそも本やガジェットを買うのが楽になった程度の話です。でも、それが故のセンチメンタルがあるのかもしれません。
報酬には衛生要因と動機付け要因があって、衛生要因の不足を感じるほど、過剰に動機付け要因を強化していく側面があるのですが、その逆も一定の範囲で成立します。考えてみれば現在の本業も「好きを仕事にしていた」はずが、徐々にそういうモチベーションが影響する割合が減っていきました。
もちろん、「それは寂しい事だ」という見方もできるのでしょうし、そんな中でも楽しめるというのは前提です。その辺の感覚というのは『ネットの世界で「老害」として生きるということ - いつか電池がきれるまで』に言語化されているような部分でもあって、客観的に何が良いのかとは言い切れないところだとは思いますが、自分にフィットする立ち位置を探す余地はあると思いました。
試す事に失敗はない
その上で、「PDCAサイクルを回しながら失敗前提のチャレンジをもっと楽しんだ方が良い」というアドバイスを頂きました。もともと私のブログには型に囚われない表現や思考を追求するという目的があったりもしていて、文体や姿勢や中の人の設定が日毎に変わるような事をしていたのですが、その一方で別のレイヤの縛りが結構多くて、結果として煮詰まっている部分があったりもします。そもそもの時間不足等は前提としても。
そういう縛りをあまり考えないようにしつつ、良い意味でも悪い意味でも読者を裏切っていく姿勢が必要なのでしょう。BLOGOS寄稿、リアルイベント参加、検索流入ファーストなどの施策を挙げて脱はてな村依存を目指していたはずが、ある程度達成されると逆にはてな村文脈が強化されていくという状態になっていました。それはそれで狙っていたことではあるのですが自家中毒気味でもあります。
イケダさんからも、はてなの文脈に閉じすぎているので、FacebookやTwitterなどからもバズりやすい話題を絡めた方が良い。例えば貧困問題や労働問題などに一家言あるんだから、Yahoo!ニュースの関連トピックスやハフィントン・ポストなどに掲載されるような時事問題と絡めていく。そういう意味では『かさこ塾かさこブログ2ちゃんねる5ちゃんねる』のかさこさんがロールモデルになるんじゃないかとのことです。
ブログ以外の仕事について
お仕事との付き合いとしては、そもそも大手広告代理店経由の仕事は受けても仕方がない事のが多いという話を頂きました。その一方で個人として成果報酬型の仕事を請けていく。実際イケダさんは『http://www.ikedahayato.com/20131228/1895767.html』をされていて、非常に面白い試みだと思います。PVやコンバージョンレートは不確定要素が大きくてイケダさんですら明確には見通せないとの事で、確定報酬は互いに難しいというのに納得しました。
また『Blog @narumi』の narumi さんは『ドングリFMのお店』を作っていて、そういうものがあると互いにとっての予算感や作業の線引きがわかりやすいとのこと。個人的な反省でもあるのですが、私自身の成果物やクライアントとの間の課題であれば、効率の問題はあれどゴールに向かっていけるのですが、もっと外側に阻害要因がある場合は私のコントロール範囲でない部分で頓挫して迷惑をかけてしまう事態が起きかねないわけで、少なくとも池田仮名としては私一人でできる範囲のことしか請けないというのを明確化した方が良いと思いました。
また『『シロクマの屑籠』が「お上品」になった理由というか、そういうの - シロクマの粘土板』のような問題も考えていて、アフィリエイト広告以上の事はあまり考えない方が良いのかもって思いが出てきた所も少しあります。そもそも私には「商業ライターになりたい!」「単著を出したい」みたいなモチベーションがあまりないんですよね。
イケダさんもツベルクリン良平さんへのアドバイスとして「なんで外で書きたいの?」という事を言われていました。そこに明確なメリットが見えるとか、それ自体をゴールにしているのでもない限り、あまり良い選択肢ではないのかもしれません。
イベント総括
イケダさんも3時間近くしゃべりっぱなしで相当疲れたと思いますが、ブログに対するアツい思いをヒシヒシと感じました。また支援ツールやメディアなどについても最新のものを追っていて勉強になりました。
他の参加者の方も熱くて素敵です。本当に色々な思いがあってブログをされてるんだなと。『他人の取る手段に明らかな問題があると感じるときは目指す目的が異なる事を疑った方がよい - 太陽がまぶしかったから』でも書いたのですが、目的が違えば手段が違うのは当然で、そこを頭ごなしに考えるのはどうかなってのがあるんですよね。
最後にイケダさんから『武器としての書く技術 (中経出版)』を頂きました。ありがとうございます。実はKindle版を読了しているのですが、紙版も改めて読みます。『http://www.ikedahayato.com/20140210/3231632.html』で「編集者の方が半分ぐらい書いた」と公言していますが、確かにピーキーな部分が補完し合って理解しやすくなってるんですよね。サインを頂く機会を逃してしまって残念でした。また次回があるようなので、その時に是非。
スナックはてな
二次会はファミレス。朝からの会ですし、健全ですね。いつの間にか、はてな村空間が出来上がっていて、「はてな女子はもっと幻想を売るべき」「はてな村コンはどうだろう」みたいな会話をしていて、我ながら「ダメだコイツ」ってなってました。せっかく色々な人が居たのに、村民を見つけると、はてな村空間を作ってしまうのは本当に良くない癖だなーと。もう少しアウェイに慣れていきたいです。
帰りに裾あげしてもらったズボンを取りに行く用事があったのですが、さだきよさんに「暇なので」と付き合ってもらいました。本当に暇なんだなって思いました・・・女子大生と街を歩きながら、はてな村の話を続ける奴があるかよ。池田仮名が一番ダメ出しされるべきは、まさにそこなんじゃないかと後から気づいて足をバタバタ。俺、脱村したらL字カップルシートに座るんだ・・・。