不眠症の素晴らしい日々
昨晩から眠れなくて、ミックスナッツをかじりつつウィスキーをストレートでちびちびやっていたら午前4時近く。結局200mlぐらい。 8時ぐらいに起きたら猛烈な二日酔い。実は28歳ぐらいまでのときまで二日酔いをしたことがなくて、その場では顔は赤くなるけれど1時間ぐらいで醒めていた。
それが今じゃ如何にも酔ってるし、次の日も使い物にならないぐらいになってしまった。当時はそこまで量を呑まなかったというのもあるのだろうし、現在は体調の問題もあるのだろう。なんにせよ死にそうになりながらぼんやりしていた。誰のためにも使われない運動量は頭痛に変わる。65%の自殺が行われていくすばらしい日々。今日で200日連続更新らしい。
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きょうのお言葉
もし、いろんな布を使いたかったら布をこまかく切るといいですよ。四角だけじゃなくて、好きなかたちに切ってくださいね。ー皆川明さんー元記事 http://t.co/MvzWYJMse4 [ほぼ日手帳・日々の言葉・2014年2月11日] #techo2014
— ほぼ日刊イトイ新聞 (@1101complus) February 11, 2014
元はパッチワークの記事。文章の話に寄せると引用のパッチワークのような事をするときには細かく切るのが重要だったりもするのだけど、切り方がおかしいと元の意味と変わってしまうので引用符をつける方がおかしいという事もあって、その辺りは難しい話ではある。
例えば僕の定型句である「65%の自殺」「30%の生活」「5%のなかば醒めた昏睡状態」「生活が安くあがる」は何度も書いている通り、トリスタン・ツァラの詩の中にある言葉なのだけど、既に元の意味からひとり歩きしてパッチワークされてしまっている。
僕はとても遅く眠る。僕は65%自殺する。僕の生活はとても安上がりだ。僕にとって生活は30%しかない。僕の生活は生の30%を占めている。それには、腕と、紐と、いくつかのボタンがない。
— TristanTzara (@TristanTzarabot) December 6, 2013
(僕の生活の)5%は、貧血性の火花をともなった、なかば醒めた昏睡状態にゆだねられている。この5%がダダと呼ばれる。それゆえ生活が安くあがるのだ。死はもうすこし高くつく。けれども生活は魅力に満ち、死もまた魅力に満ちている。
— TristanTzara (@TristanTzarabot) November 3, 2013
ちなみにトリスタン・ツァラがダダイズム宣言をしており、ダダの系譜には中原中也がおり、大槻ケンヂは「中也のパクリは辞めたのかい?」と自嘲した歌詞を書いており、それが元ネタになっているという流れがある。人を救うはずなのに自分さえ救えやしない俺の歌。
そういう事をしてしまうのは昔読んだ横溝正史の見立て殺人趣味が影響をおよぼしているんだろうと思う。「なんで難しく書いておいて、理解されないことを嘆くか?」と聞かれた事があるのだけど、それは「名探偵」へのアイロニカルな待望なのであって、つまりコミュニケーションコストを徹底削減できる存在への憧憬なのだろうね……ニュータイプ。正確に言えば「分かったフリ」が成功すれば良いだけの地元ヤンキー的なゲマインシャフトを想定しているのだけど、そのへんはちゃんと書きたい。