太陽がまぶしかったから

C'etait a cause du soleil.

寒いから家の中でも寝袋で寝てるけど、これって家の中でiPhoneを使うのに似てるよね

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photo by airFreshing

すっかり寒くなりました

 11月の連休を越えてすっかり寒くなった。秋風を感じないままに冬になってしまった気分。暖房が壊れているらしい我が家では暖房をかけたところでちっとも暖かくならないので「寝たら死ぬぞ!」という日々を過ごしている。隙間風も多いし、家にいながら凍死しそう。それが家賃4万である。

 それで、起きている時には『着る毛布で過ごすというのが鉄板なのだけど、寝る時は足が冷たくなってしまって案外効かない。

家の中でも寝袋を

 なので、家の中でも寝袋を使って寝るようになった。普通に寝るように布団を敷いて、寝袋に入った状態で転がりこんで毛布で包めば暖かい。

 寝袋には寝やすさ重視の封筒型と、携帯性重視のマミー型があって、車に積む場合などは封筒型で十分だが、登山時はマミー型のがコンパクトだし、密閉度が高くて暖かい。

 欧州製の寝袋には「ヨーロピアン・ノーム」という保温性能の統一基準がある。これにより、例えば雪山で仮眠を取るときに使えるのかと言った事を知ることができる。日本製の場合は独自基準が多く、エクストリームに使う場合にはアテにしにくいという問題があるが。

名前 意味
Comfort Limit 一般的な成人女性が寒さを感じることなく、リラックスした体勢で睡眠できる温度帯とされています。(一般的に男性に比べ女性は寒さを感じやすく、高い使用温度が算出されます。)
Lower Limit 一般的な成人男性が寝袋の入り口を閉めて中で丸くなり、8時間睡眠できる温度域とされています。これ以下の温度はリスクがある温度域とされています。
Extreme Limit 一般的な成人女性が寝袋の入り口を閉めて中で膝を抱える程丸くなった状態で6時間まで耐えられる温度域とされています。この温度域では身体は震えを起こすことで熱を作り出し、基礎代謝量を増やそうとします。場合によっては低体温症の恐れもある危険な温度域といえます。

私の使っている寝袋

 私自身が使っているのは『deuter Neosphere-4』で、それなりの冬山で使う事までを想定された寝袋である。それでいて登山の邪魔にならないように非常に軽かったり、マミー型でありながら寝やすいように柔軟な素材だったりしてオススメ。

Comfort Limit Lower Limit Extreme Limit
+2℃ -4℃ -20℃

 とはいえ、登山に行くことなんて殆んどないし、キャンプや野宿なんてここ数年で何度かしかしていないのが実情。それであれば家の中でのキャンプを日常化するのも良い。この寝袋を使っていれば、例え-20℃になってもまだ耐えられる。家の外でも中でもiPhoneを使えるのと同じように、モバイル機器としての「寝袋」は家の外でも中でも使う事ができるという点で「小は大を兼ねる」のだ。

小は大を兼ねる

 セツヤクエストは私の収入がいくらあろうが行えますが、ゼイタクエストは一定の収入が前提となってくるという非対称性がある。そもそも、そんな寝袋を買ってる時点で何が節約かという話だけど、これは趣味の道具として償却済みであり、むしろ使う機会が少ない方がもったいない。

 この自己責任の時代においては家がなくなってしまったり、暖房が使えなくなったとしても、どこまでが自分のラインなのかを試しておくのは今後の選択肢の指標として重要になってくると考えている。地方の空き家率やテレワークなどを考えると地方の空き家をセルフリノベーションして住むという方向性が加速していくと思いますが、そこでの防寒対策も重要になってくると思われる。

 それを否応なしにさせられてネガティブに考えるよりも、自分から試してみるうちはワクワク感のが勝ちやすく、そこでの勝利体験が勝ち続けるための重要な要素になってくる。なので、まずは暖房を使わない生活をしてみるのも楽しくはある。