「メシを食う」
よく「◯◯でメシを食う」という表現があるのですが、なにか違和感がありました。お前のエンゲル係数はどんだけなんだよってm9(^Д^)
そもそも食費にはどのくらい必要なのでしょうか? 私個人の食費は一時期に比べると増加傾向にありますが、それでも月3万円を超えることはありません。平日の朝は食べずに、昼は原価300円の弁当、夜は500円前後の外食や中食が基本であり、休日は1日で原価300円ぐらいの事もあります。時々は高級食材を食べたり、アイスを食べたり、一人飲みをしたりもしますが大体は収まりますし、余ります。
『統計局ホームページ/家計調査の概要,結果等』によると2012年の34歳以下の単身者世帯(勤労者)の食費の月平均は40,857円(男性:46,325円、女性:31,529円)ですので、女性のように弁当を作ったり、ちょっとした節約さえ心がければ月3万円というのは実感からずれるものでもないでしょう。
#「メシを食う」ために必要なお金は3~4万円
飲み会やデートがあったりすると1回につき5,000~1万円とかかったりもしますが、それは交際費なので食費からは除外します。活動的になるほど「食費」が減る。不思議! それはともかく、「メシを食う」ために必要なお金ってせいぜい3~4万円なんですよね。
ちなみに34歳以下の単身者世帯(勤労者・男性)の食費について内訳をみると外食費が24,023円、飲料費が4,422円と高い水準になっており、仕事中または仕事終わりの外食やペットボトルなどにお金をかけてしまっているということがわかります。これは弁当や水筒で半分に出来るでしょうし、ペットボトルなどは在宅勤務ならほぼ必要のないコストです。
なので「月3万円」を「メシを食う」ための妥当性を持ったラインとして設定できるのではないかと思います。スーパーで安いものを探して料理スキルを上げればもっと減らせますが、それはそれで労働資本の投下です。エクストリームになるほど「利益/労働資本」は低くなってきてしまいます。1万円稼ぐのと食費を1万円安くする事の、どちらが楽なのかという話です。
月3万ビジネス
で、この「月3万円」は、そこそこ有名なまとめサイトやアフィリエイトブログでは比較的簡単に超えられるラインと言われています。私のブログには遠い話ですし、特に狙いもしませんが。また『月3万円ビジネス』においても、競合や労働量をあまり意識せずに個人で商売できる範囲は月3万円が妥当になるという話がありますし、コンビニで時給850円の週10~15時間労働をすると手取りで月3万円強です。
要するに大抵の場合において「メシなら食える」って話なのです。もちろん「生計を立てる」という意味で「メシ」と言っているのでしょうが、それであれば、2012年の34歳以下の単身者世帯(勤労者)のエンゲル係数(食費/消費支出)は25.9%(男性:29.7%、女性:19.5%)なので、寄与率が十分でなく、やっぱりおかしな表現だと思うのです。
実際の生活には「メシを食う」って事だけじゃなくて、住居、光熱・水道、被服、交通・通信、娯楽、交際などにかかるお金が関わってきます。当たり前の話ですが。
エンゲル係数を高める
ただしエンゲル係数について、自分の状況においては少し疑問な所があります。これらのお金って働くためであったり、誰かの交際するための社会化コストとしての側面の方が強いのではないかと思います。実家から通える場所なら実家から通うし、そうなると私が負担すべき住居費や光熱費はせいぜい月10,000円程度でしょう。会社で働いてなければスーツは要りませんし、デート予定もなければ私服も最低限です。
交通費も通信費もそうです。スマホ代は払いますけれど。娯楽費や交際費も大げさな事をしなければほとんど掛かりません。既に大量の本やDVDを持っていますし、そうでないものもインターネットがあれば大抵は済みます。時々はKindleの日替わりセールから買うのも良いでしょう。
なので「メシを食う」で、ほとんど十分だったのかも? って思いもあります。エンゲル係数を高めればよかったんや。もちろん国民年金や保険は掛かりますし、医療費だったり、実家の修繕費なんてのもあって、それらへの引当金は確保をしておく必要があります。つまり「必須品」を見極めてお金を使うという事ですね。
複業と+α化
『月3万円ビジネス』においても5種類を同時並行するといった「複業」が前提となってきます。自分の場合は将来的にコンビニ店員などの比較的固定化しやすい定(または低)収入を確保して「メシを食う」を達成した上でクラウドソーシングやiPhoneアプリに手を出したり、ブログを充実させた結果を積み上げたいと考えています。
ひとつひとつの投下資本を少なくしつつ一定のクオリティで目先を変えた施行を繰り返せば、成果は比較的単純に積み上げられるという話の正当性は例えばブログのPVやブクマ数でもある程度証明できたと思います。もう数字をちゃんと追ってませんが8月はhatenablog.comのランキングで9位、1ヶ月で約1500ブクマ増えたそうです。器用貧乏な自分にはそういうやり方があっているようです。
なーんて事を考えつつも、具体的にはまだなんにも用意してないのですが。きっと社会化を諦める事について、自分の中でも葛藤しているのだろうと思います。気軽にロールバック出来るようにスキームを考えてきたからこそ、明白な「戻れない楔」が怖くて仕方ないんですよねー。ツテもコネもないので激安で働くしかなくなるでしょうし。「戻れない楔」は結婚とかもそうで。なかなか難儀なものです。