太陽がまぶしかったから

C'etait a cause du soleil.

天下一品の「こってり」はスープカレーである

天下一品では白飯を頼む

 天下一品では、こってりラーメンとライスを頼むのが定番となっている。天一の日によるラーメン無料券を使う時でも白飯は追加注文必須だ。半チャーハンセットも捨てがたいが、シンプルな白飯のがよい。主役は何人もいらないし、僕が求めているのは口内調理による味の複雑化なのである。

 辛味噌をスープに置き、ごはんをすくったレンゲでスープインし、ご飯がスープと絡まりあった三位一体を口の中に運ぶ作業を繰り返す。これはスープカレーにおける「ざるそば食べ」である。スープカレーはご飯をスープにくぐらせることで飛躍的にうまくなる。そう考えていくと、天下一品はスープカレーなのではないかと思えてきた。

天下一品スープカレー説

 「こってり」のスープは箸が立つぐらい濃厚とはいえ、小麦粉カレーと比較すればスープらしいスープであるし、辛味噌と鶏と野菜による味の性質もスープカレーに似ている。あのドロドロは鶏皮や鶏足から煮出したコラーゲンなのだが「鶏卵が入っている」と誤認されがちなのは因縁めいたものを感じる。刺しが充分に入った牛肉に牛乳のような風味を感じた時にように。

 大きく切られたスープカレーの具材と、柔麺の違いはあるが、主食はあくまで白飯であり、麺は具材と見なせるのではないか。沢庵は福神漬けである。つまり、口内調理による味の複雑化という観点以外においても両者は近しいところにあり、天下一品の「こってり」と白飯は国民食の二大巨頭たるラーメンとカレーをハイブリッドにした至高の一品なのである。

ごはんのない天下一品は考えられない

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 天下一品には、唐揚げ定食や明太ごはん定食を筆頭にして様々な定食やトッピングがあるのだけど、白飯定食のこってりラーメンに無料でもらえるにんにく薬味を載せるのが最強だと思う。天下一品スープカレー説を提唱する通り、ごはんと辛味のない天下一品は考えられない。

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 この盛り。白飯定食であれば+130円で特盛りのご飯がつく。

白飯定食に隠し調味料のにんにく薬味

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 にんにく薬味とは、辛子味噌とにんにくを組み合わせた調味料で、ご飯にもこってりスープに合う。無造作にテーブルにおいてある辛子味噌とは違って、店員に頼まないともらえないので、「隠し調味料」の趣がある。冷蔵保存の必要があるためかな。

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 ごはん、スープ、にんにく薬味。レンゲのなかに作られる小宇宙。有料で提供される明太子や肉味噌よりも美味しいのが困り者。

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 この食べ方が美味しいのはやはり天下一品はスープカレーとしか思えない。

天下一品のランチタイム

 天下一品では白飯定食原理主義者なのだけど、11:00〜15:00までのランチタイムだと別の選択肢がでてくる。平日限定でないのがありがたい。

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 夜に頼むと割高な高菜ご飯、明太ご飯、そぼろご飯のセットが820円になる。白飯がつく中華そばランチは770円だけど普通盛なので、ライス特盛りの白飯定食に慣れると物足りない。

そぼろご飯ランチは醤油と生姜が効いている

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 今回はCランチのそぼろご飯を選択。なにげに初めて食べる。

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 醤油と生姜が効いた、そぼろご飯。これだけでもご飯がすすむ。

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 こってりラーメンには、おなじみのニンニク薬味をたっぷりのせる。

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 れんげでご飯をすくって、スープに浸してから食べるとこってり肉雑炊って感じ。そぼろに塩気が効いているので、にんにく薬味と合わすとオーバーキル感があるものの、その過剰さが癖になる。ラーメン屋や蕎麦屋でごはんがついてくるセットとなぜか「飽食の時代!」と思ってしまうのだけど、それはそれで幸福な時代なのかもしれない。今日も今日とて天下一品でこってりラーメンとライスを食べる。