太陽がまぶしかったから

C'etait a cause du soleil.

さくら水産なら夜の食事利用歓迎で味噌汁が無料で飲み放題

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居酒屋の食事利用問題

さらに話を聞けば、「最近は焼き鳥屋に行って、焼き鳥とご飯を注文してそのまま帰る子たちも増えてきたらしいんです。居酒屋の料理は原価率が高いから、そんなことをされたらウチらはやっていけません。賃貸の居酒屋は全部ダメになります。一応、ドリンクのオーダーも聞いてみるんですが、ああいう人たちは全く気にしないですね」とのこと。 https://www.hibinonikki.club/entry/2015/07/01/060000

 居酒屋や焼き鳥屋でドリンクを頼まずにご飯だけをたべたくなる感じも分かる。近くに手頃な定食屋がなかったり、似たような食事ばかりで飽きてくると居酒屋で夕飯を食べたくなる。だけど、次の日のことを考えたら酒は飲みたくないし、ソフトドリンクのコストパフォーマンスは明らかに悪い。居酒屋で小さなツマミを何種類か注文して、ご飯をかっこむのが些細な贅沢なのだ。

さくら水産で夕飯を食べる

 例えば、さくら水産は居酒屋でありながら「夜の食事利用歓迎」を謳っている。ランチタイムにはご飯・味噌汁・卵・海苔・漬物が食べ放題で500円だが、ディナータイムにもごはん・味噌汁・卵・漬物・海苔のごはんセットを190円で提供されており、無料のお茶や水もタッチパネルから注文できる。

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 おかわりはできないけど夜にこの価格はありがたい。ご飯があればツマミが全ておかずとして立ち上がってくる。

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 380円のもつ煮込みで煮込み丼セットに洒落込む。卵がカブってしまったのが嬉しい悲鳴。

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 軟骨の唐揚げ(280円)も追加注文。今年の誕生日は独り軟骨ライフからを脱却したいなぁ。パクパクモグモグパクパクモグモグ。。。ノーアルコールでフィニッシュです。

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味噌汁無料なのが嬉しい。

 さらに嬉しいのが味噌汁が無料サービスで飲み放題である。ごはんセットに味噌汁がついてくるのに間違ってたのんだら2杯きた。ペットボトルから注いだ烏龍茶に280円も取る居酒屋とは大違いで好感が持てる。魚肉ソーセージは50円。

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 ランチ時であれば500円でごはん・味噌汁・卵・漬物・海苔が食べ放題になるのだけど、夕飯時に一部解放されるだけで神のように思えてくる。それが昼時には解放されている味噌汁ドリンクバーから出てきたものだとしてもね。

デフレ時代の夕飯ってビジネスチャンスかも

その中でも好きなのはジョナサンの焼酎 with ドリンクバーです。490円で180mlの麦焼酎と言われると割高に感じてしまいますが、390円相当のドリンクバーが無料になります。つまり炭酸水もハーブティーもカルピスもエスプレッソまで使い放題。そうなってくると「全てのドリンクがカクテルの素材として立ち上がってくる」瞬間が味わえます。孤独のグルメでもこんなのなかった。

 ここのところで、ファミレスで呑んで、居酒屋で食べるという逆転現象が起きている。専門店に比べたら割高なことも多いのだけど、ただの幼馴染みだと思っていたあの娘が女らしくなっていたことに気付いた夏休みの終わりのような奇妙な背徳感と満足感がある。

 食事利用といえども、ランチ利用や牛丼屋なんかに比べたら随分と高単価になるはずだ。やっていけないという店主の嘆きも分かるのだけど、長時間居座らせることを前提に原価率の低いドリンク代で儲けを出すという居酒屋のビジネスモデルの問題というか、むしろ食事利用のセグメントは高回転が見込めるわけで、そこにビジネス機会があるような気もする。

 烏龍茶にお金を払えないわけじゃないけど、無料のお茶や水と大差がないから感じる「明らかに無駄な出費」を避けたいわけで、ドリンクを頼まないのはおかしいと嫌な顔をされるなら、そんな店には入らない方が互いに幸せなのだろう。そこは住み分けである。逆に食事利用歓迎(1時間制)みたいに打ち出して貰えばちょっとぐらい料理が高くても安心して通うのにと思った。