太陽がまぶしかったから

C'etait a cause du soleil.

書き手の認知のゆがんだエッセイとして読む情報商材が楽しい

Kindle Unlimited に紛れ込んでくる情報商材

 Kindle Unlimited の本を読んでいっているのだけど、その中には情報商材のような電子書籍が紛れ込んでくる。殆んどの場合は表紙の感じから分かるからスルーしてもよいのだけど時々読みたくなる。

 以前からやっていた遊びが Kindle Unlimited による読み放題で加速した。クサイと分かっている靴下を嗅ぎたくなってしまようなものなのだけど、「書き手の認知のゆがんだノンフィクション・ドキュメント」として下手な小説よりも楽しいのだ。

で、目につくようになったのは「どう考えても描き手のキャラクターが歪んでいる」案件。
エッセイ漫画は8割がカルチャーショック漫画であり、「フツーに常識人なワタシが非常識な蛮族と出会ってビックリする」ものが多い。
まあ多分大方の人は何も考えずにそういうテンプレに則ってるんだろうけど、
そのせいで「いやいや、おまえが他人を非常識人/悪人あつかいしてるけど、おまえのが全然やん」というケースが続発している。

 白饅頭漫画やネット発のエッセイ漫画に「書き手の認知の歪んだエッセイ」が多いという話題があったけれど、情報商材にもそういう側面がある。

奪るか奪られるかなら、俺は奪る方を選ぶ

 会社生活への違和感やギャンブルによる借金で首が回らなくなって一念発起。アフィリエイトや仮想通貨などを経て自由な時間とお金を手に入れる。具体的な方法は読者特典のメルマガで教えているから登録してねというテンプレ。

 登録されたメールアドレスは「楽な金儲けにギラついてる情弱」「切羽詰まっている貧乏」といった属性を持つリードリストとして、セミナー・情報商材・ソフト闇金業者などに転売できるので、それ自体がビジネスモデルとなっている。

 そのような前提において、最悪な過去・儲けるための道具立て・最高な現状の振り幅を演じて道連れを作ることが目的なのだから、「書き手の認知の限界」が重要な要素となる。そもそもが情報商材への誘導をしているわけで、自己正当化に共感させるまでの論理にその人の執着が見える。いかにもビジネス的に最大公約数を書かれてしまうと面白くないが。

ポジショントークによる「道連れ」の性質

 ポジショントークによる道連れは、自身がその状況に属している当事者性と、その状況の素晴らしさを自ら信じている妄信性の有無によって分類できる。

当事者性あり 当事者性なし
妄信性あり 素晴らしい世界をケーモー 応援おじさん
盲信性なし 沼地に引きずり込む 自身が有利となる空気の醸成

 「書き手の認知のゆがんだエッセイ」としては、当事者があるが、妄信性がない状態が望ましい。そもそも妄信性が高いなら独占することに合理性があるわけで、不安に駆り立てられながら私利私欲に基づいて他者をコントロールするために行われる振り幅芸に人間!を感じる。

 そんなわけで認知が歪んだ当事者として、Kindle Unlimited で書き手の認知のゆがんだエッセイとして読む情報商材が楽しい。