太陽がまぶしかったから

C'etait a cause du soleil.

Googleの自動ペナルティ解除のために行なったSEO施策を公開する

photo by surrealpenguin

Google八分からやっとお許しがでた?

 2014年3月の独自ドメイン化や2014年6月に発動した(おそらく)ペンギンアップデートによって、このブログのエントリは検索結果から消えていた。検索流入が「減った」とか「少なくなった」という話ではなく、検索流入がほぼ0。いわゆるGoogle八分である。

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 Google八分問題に対して2014年10月ぐらいから本格的に対応を行ない。約1年をかけて以前の検索流入数の半分ぐらいの水準に戻ってきた。まだまだ予断は許さない状況であるとはいえ、「検索結果に載らない」という状況からは脱したといえるだろう。僕らの1年戦争は終戦を迎えたのだ。今回はGoogleの自動ペナルティ解除のために行なったSEO施策を公開したい。

Googleの自動ペナルティ解除のために行なったSEO施策

 Googleの自動ペナルティ解除のために行なったSEO施策は以下の通りである。正直なことを言えば、どれがどの程度効いたのかが言い切れない状態にあるので順を追って説明する。

  • 「品質の低い記事」のリライトやサブブログ移動
  • 自動バックリンク生成ツールと判断されたブログパーツの改修
  • Google Search Consoleによる被リンク否認
  • 記事公開時における Fetch as Google の徹底
  • hatenablog.comドメインからの転送を302から301に変更
  • パンくずリスト生成ブログパーツの作成
  • 独自ドメインの解除(hatenablog.comへの出戻り)

 2014年時点におけるGoogleの自動ペナルティアルゴリズムといえば、「パンダアップデート」と「ペンギンアップデート」のことを指していた。パンダアップデートが低品質記事、ペンギンアップデートがスパム的なバックリンクを判定して順位を下げると言われている。

 このブログで行なったSEO施策についても、それらの自動ペナルティーアルゴリズムへの対応を多く含むものの、現在のGoogleでは200個以上のランキングシグナルの組み合わせで検索順位スコアを決めると言われており、簡単に「これが効いた」と判断することはできない。

「品質の低い記事」のリライトやサブブログ移動

 まずは、低品質な記事の多いサイトの検索順位を下げるパンダアップデートの対策のために、「品質の低い」と思われる記事をリライトしたり、サブブログに移動させた。どうにもならない記事は削除。

 パンダアップデートの歴史については下記サイトが詳しい。本来的にはキーワードを詰め込んだワードサラダや自動生成文章などへの対策であったはずなのだけど、その基準が明瞭でないために様々な都市伝説が飛び交っていた。

 Googleが「品質の低い」と判断する基準については諸説あるが、僕としては以下のような基準を設けて対応対象を選んだ。メインブログから削除した記事は『Google Search Console』を用いてインデックスを削除し、リライトをしたらFetch as Googleを実行した。

  • 文字数が極端に少ない記事(写真なし500文字以下)
  • 情報価値が低い記事(終了したKindleセールまとめ記事など)
  • 日記用の定型フォーマットに従った記事
  • 同じような内容が複数記事に分割記載されていたら合体

 現在はパンダアップデート4.2が展開されており、自動更新アルゴリズムも動作している。「あまりに質の低い記事を書かないほうがよい」というのは検索エンジンの問題というよりも、書き手や読者との話でもある。

自動バックリンク生成ツールと判断されたブログパーツの改修

 これが一番大きな影響を受けていると推測される。過去にソースコードを配布していた「あわせて読みたい」や「トラックバック拡張」の旧版にはクレジットリンクがあり、結果としての他のブログからのバックリンクが大量に付けられる状態になっていたことがペンギンアップデートに捕獲された可能性が高い。

 元のブログパーツのクレジットリンクには「rel=“nofollow"」を付けていたが、別の人から「rel="nofollow"」がないバージョンが丸々コピペで配布されたり、クレジットリンクを勝手に変更する人がいたりして、ブログパーツのソースコード配布は面倒なことになるという実感。あわせて読みたいの旧版は今年の9月末から動作しなくなるので、やっと完全なお別れができる。今後はこちらをお願いします。

Google Search Consoleによる被リンク否認

 ブログパーツの改修とともに、低品質なバックリンクが多いとペンギンアップデートの対象になるという仮説のもと、はてなブックマークやTwitterリンクなどから自動生成されるタイプのサイトの調査と否認を行った。バックリンクの調査と否認の方法については下記の記事が詳しい。

 はてなブログのドメインから大量のバックリンクが検出されている場合には、前述のブログパーツ利用者である可能性が高いため、ブログパーツの差し替えのお願いをするためにも役立った。その節は差し替え依頼に応じて頂いてありがとうございました。

記事公開時における Fetch as Google の徹底

 当時に問題となっていたのが、はてなブックマークなどの個別の引用ページの方が本来のブログエントリに勝ってしまうという現象であった。低品質サイトと判定されると、クローラの巡回優先順位が下がって更新通知が遅れる可能性が高く、また「コピーサイトの方が先にインデックスされるとオリジナルと見なされる可能性がある」とGoogle側も認めていたため、更新時には即座に手動で更新を伝えた方がよいと判断した。

 現在は『Google Search Console』のサイトマップにRSSが登録できるようになっており、更新検知の感覚が短くなったと言われているため、いちいち Fetch as Googleをする必要性は低いと思われる。

hatenablog.comドメインからの転送を302から301に変更

 はてなブログにおいて独自ドメインを設定すると旧URLからは302リダイレクトになっていたが、302リダイレクトではドメイン情報が引き継がれず、それまで溜めたPageRankが引きわたっていないという状態にあった。

 そもそも302リダイレクトは「一時的な移動」を表しており、数年単位で維持するのは作法に従っていないため、独自ドメインへの301リダイレクトをはてなサポートに掛け合って変更してもらった。現在のはてなブログが301リダイレクトになっているのにはそういう経緯があったりもする。現在のGoogleは302リダイレクトであっても301とみなす場合が多いというが真偽は不明。

パンくずリスト生成ブログパーツの作成

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 はてなブログにおいてはGoogleにカテゴリ情報が渡されていないため、デフォルトでは検索結果にカテゴリ情報を表示することができない。これに対応するため、JavaScriptで生成したパンくずリストをGoogle Botに認識させる仕組みを作った。

 検索順位に直接影響するかは微妙であるが、キーワードのひとつとして認識させることや、ユーザビリティやCTRを上昇させるためには使えると思われる。まぁ、「はてなブログ パンくずリスト」で検索したら、ソースコードを丸々コピペしたサイトばかりがヒットして、未だに作成者のブログがでてこないという仕打ちを受けているのだけどね。

独自ドメインの解除(hatenablog.comへの出戻り)

 それでもどうにもならなかったので、最終的には独自ドメインの解除を行なった。独自ドメインへのバックリンクを切り捨てることが出来るのと、hatenablog.comのドメインパワーを再利用しようと考えたのだ。

 はてなドメインの方が、デフォルトでスマートニュースのクローリング対象になっていたり(現在は独自ドメインも対象)、はてなブックマークもされやすいので、検索エンジン対策よりもソーシャルバズ対策としての効果が大きかった。独自ドメインに戻したい気持ちもあるけど、どうしたもんかな。

まとめ

 Google八分にあろうが書き続けていたのだけど、PVが全く気にならないと言えば嘘になるので結果としてバイラル依存体質になってしまう焦りと苛立ちがあった。シェアをしてもらえなければ全く読まれないという前提にあると、シェアをしてくれる読者層ばかりを向いてしまいがちになる。それはそれであり得る態度だけど、個人的にやりたい方向性とは異なる。

 ポジティブ五人組制度の中でワッショイしあったり、対して興味が湧かないネットの話題を煽るよりも、もっと当事者性を持っていきたい。検索エンジンばかりを向いて書くのも違うのだけど、それが必要な人に検索されるほうが「ちょっとは誰かの役に立っているぞ」という承認が得られやすくもある。Googleの自動ペナルティー解除のための1年がかりの試行錯誤も、必要と思って検索する誰かの役に立てるとしたら、それはとっても嬉しいなって。

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