太陽がまぶしかったから

C'etait a cause du soleil.

ドシー恵比寿〜セルフロウリュサウナと冷水ピラーでフィンランド気分

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サウナ不毛の地に本格フィンランドサウナがオープン

 恵比寿駅周辺はサウナ不毛の地と言われており、中目黒の光明泉や渋谷駅周辺までいかないとサウナにありつくのが難しかったのだけど、自宅からほど近い場所に本格フィンランドサウナがオープンすると聞いて楽しみにしていた。

 その名もドシー(℃)。恵比寿駅徒歩1分のコンパクトなビルの2〜9Fを利用しており、サウナとカプセルベッドに割り切った作りとなっている。女性専用設備もあるため、本格的なサウナが味わえる施設が少ないサウナ女子にとっても朗報かもしれない。

新規オープン特有のあたふた感

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 サウナの新規オープンにはそわそわしちゃうフィンランド・サガ(性)。さっそくチェックイン。壁やロッカーなどが全体的に木製になっていて、よい感じ。サウナ利用は1時間1,000円でその後は1時間毎に500円。ゆったり3時間で2,000円を高いと見るか安いとみるか。宿泊利用で13時〜翌10時までの無限サウナを満喫するのもあり。

 サウナだけを利用するだけなのに名前や住所などをしっかりと書く必要があったり、わざわざ5Fで館内着に着替えてから3Fのサウナ室に向かう必要があってちょっと面倒。サウナロッカー用の鍵をチェックイン時にくれず、また2Fまで取りにいったりとあたふた。徐々に改善していって欲しいが、既に老舗感のある店にばかり行ってたのでちょっと新鮮。

セルフロウリュ可能な本格フィンランドサウナ

 ミントの香りが漂ってくるシャンプーは℃オリジナルブランド。水量の多いシャワーで身体を洗い流してサウナ室にイン。90度の中温中湿を維持する広々空間は息苦しさがなく、テレビはおろかBGMすらない快適空間。うるさい客もおらず、ひたすら自分との対話が行えるのがありがたい。サウナマットが使い放題なのも◯。

 サウナストーブには15分の砂時計があって、その砂が落ちきっていればミント水のセルフロウリュを行うことができる。12分計もないのでセルフロウリュ用の砂時計によってのみ滞在時間を推し量ることができる。静寂空間に流れるセルフロウリュのジュワ~っという音を聴きながらまた眼を閉じる気持ちよさ。これが、森。サウナ室としては満点に近いのではないか。

冷水ウォームピラーで滝行

クールダウンには水風呂ではなく、体にまとわりつくように水流を制御した水の柱が頭上から流れるTOTOのウォームピラーを、冷水専用にコントロールしてご用意しております。水温は15℃、20℃、25℃、30℃、さらに季節によって温度変化を楽しめる常温(水道水自然温)からお好みに合わせてお選びいただき、ベンチに腰掛けてリラックスしながらクールダウンしていただけます。

 この施設の特徴は水風呂の代わりに冷水ピラーがあること。ベンチに腰掛けてボタンを押せば冷たい水柱が頭頂部や頚椎にダイレクトアタック。滝行をしているような気分になれる。30℃を肩に落とすのもマッサージ感覚で気持ちよいっていうか40℃設定のウォームピラーが普通に欲しいな。

 冷水ピラーのベンチにそのまま座って小休止できるが、低温スペースを長時間独占するのも申し訳ないのが難しいところ。この季節に一番冷たいのは「常温」だったりもしたので実質的には2席使えるけれど。

純粋にフィンランドサウナを楽しめる

 コンパクトスペースに広いサウナを実現したり、コストとの兼ね合いからか、お湯の風呂も水風呂もなし。冷水ピラーは冷水ピラーでやみつきになるかもしれないからよいのだけど、温かい風呂がないのはかなり残念。サウナのシメは湯船につかりたい派。

 サウナめしが食べられる食堂もないし、ラウンジに漫画が置いているわけでもないのでサウナセンター大泉のようにとりあえず8時間という類の空間ではない。あくまでフィンランドサウナと冷水ピラーに特化して楽しみたい時の選択肢として稀有な存在になっていくのではないかと思われる。

 なによりも、自宅の近くにこのような特化型サウナにできたのが嬉しい。ご飯と漫画とベッドは家にあるわけで、仕事の帰り道や休日の朝に静かで上質なフィンランドサウナをさっと楽しめるのはなんとも贅沢である。