太陽がまぶしかったから

C'etait a cause du soleil.

ファンドマネージャーの仕事は冷蔵庫の入出庫管理

投資は冷蔵庫と思え

 なかなか使い切れない株主優待、ポイント、プリペイドカードなどの整理をしていたら『インベスターZ』の言葉を思い出した。

投資はこれ……冷蔵庫と思え

(中略)

繁盛しているレストランほど冷蔵庫はキレイだ!
優秀なシェフは毎日の食材の在庫管理が上手い!
つまりはそもそも仕入れが上手い!
食材が常に新鮮でメニューに偏りがなく飽きがこない!

 使うのか分からない食材で冷蔵庫をいっぱいにしながら、目先の新しい食品や外食にお金を使ってしまう。金融資産のポートフォリオもやれ材料株だ、やれ優待高配当だと雰囲気で株をやっていたり、目先のキャッシュバックに釣られたプリペイドカードなどによって無意味なポジションが膨らみがちだ。

最大の整理は使い切ること

 そうならないように冷蔵庫の出し入れを管理するのがファンドマネージャーの仕事なのだという話だけど、自分自身で複雑な入出庫管理をする必要はないという揺り戻し。自分なりの想定シナリオと矛盾するポジションを抱えながら分散効果をめざすならインデックス投資の方がマシだし、「不労所得」が「管理業務」となる時点で本末転倒なのだ。

 考えてみれば自分の物理的な冷蔵庫や食品棚も安かったり、その時に食べたかった食品が詰め込まれているけれど、そもそも家でご飯が食べられるのは週に数回。朝ごはんは食べないし、夜も帰ってこれないことが多い。週末に出かけたり、会食の予定が入ることもある。

 「整理」というと今ある在庫をこねくりまわすような想像をするけど、最大の整理は食材を使い切って冷蔵庫を空にすることだ。プリペイドカードの使い切りと同じように、食品についてもしばらくは購入せずに過ごすことにしよう。食材が常に新鮮でメニューに偏りがない状態を作るためにこそ、しばらくは同じような食事に甘んじる。気分としては断捨離だけどまだ食べられる食材を捨てるのも違う。

今の在庫を使い切ってから目先を変える

 読書についても同様。電子書籍になってからセールなども後押しして読みきれない本を買い続けてしまう傾向にあった。最近はばかみたいに買うことは少なくなったけれど「読み切り」には程遠い。まずは今ある本を読了してから新しい本を物色しよう。

 インデックス投信を毎月買い続ける、いまあるプリペイドや食材を順番に使い切る。あ行の本から読んでいく。これらは管理コストを極限まで下げる手段だ。

 その上で、なるべく現金を使わない。冷蔵庫を使い切る。既に持ってる本を読み切る。つまりは引きこもりの週末を過ごせばよい。想定するシナリオを実行すれば同時に達成できるKPIは、正しい冷蔵庫管理になっている気がする。意識的にやらないと健康で文化的な生活を過ごせない現状は残念だけど、ミドルエイジクライシスを迎えるまでには綺麗な冷蔵庫を作りたい。